常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

take a bow

メジャーリーグオールスターゲームで,今季限りでの引退を表明しているヤンキースのDerek Jeter選手が2打数2安打1得点と活躍し,ア・リーグの勝利に貢献しました。
見出しのtake (a) bowですが,これは単なる挨拶ではなく「(拍手かっさいに感謝して)おじぎでこたえる」という意味(『プログレッシブ英和中辞典』小学館)。つまりこの見出しを見ただけでJeter選手が活躍したことがわかります。ちなみに『スーパーアンカー英和辞典』(第4版,学研教育出版)に「おじぎ」についての日英の解釈の差が記載されていたので引用しておきます。(Koyamamoto)

「目上の人に対する改まったおじぎがbowで,腰を中心にして上半身を軽く前に倒す。日本人は日常生活でも背を丸くして頭を下げてあいさつする。英米ではbowはあいさつの行為というよりは,深い尊敬や崇拝を表したり,ときには敗北を認めたりするときの行為である。このため,日本人のおじぎは英米人の目には異様にうつる。」(『スーパーアンカー英和辞典』第4版,学研教育出版

Jeter takes bow in final All-Star Game
MINNEAPOLIS – Derek Jeter was a huge hit from the very start in his final All-Star game.
Batting leadoff for the American League, the 40-year-old shortstop for the New York Yankees soaked in an ovation that lasted more than a minute at Target Field, then seized the moment Tuesday night by hitting a double.
http://www.japantimes.co.jp/sports/2014/07/16/baseball/mlb/jeter-takes-bow-in-final-all-star-game/#.U8Z7tFaXjCt