常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

take a bow

歌手のPaul PottsさんやSusan Boyleさんを輩出したBritain's Got Talent(09年度に通訳入門の授業を履修した方々にはお馴染みの番組)に今回はヴァイオリニストが出場し話題になっているようです。Mail Online(05/07/11付け)の見出しから取り上げます。

Take a bow: Britain's Got Talent male judges set to be wowed by sexy violinist in skintight leather

http://www.dailymail.co.uk/tvshowbiz/article-1384496/Britains-Got-Talent-2011-Sexy-violinist-skintight-leather-auditions-show.html

take a bowとはイディオムで「(興行・演奏などの終わりに)おじぎをして拍手に答える」という意味です(『ジーニアス英和辞典』第3版,大修館書店)。記事中には男性審査員からのスタンディングオベーションがあったと書かれています。審査員達がスタンディングオベーションをするほど素晴らしい演奏だったのでしょうね。観客も非常に盛り上がったのではないでしょうか。さらにbowには「(弦楽器の)弓」という意味もあるので,この記事でのbowは2つの意味で使われていたのではないかと考えました(『ジーニアス英和辞典』同上)。しかし,この2つの単語は別の発音であることに注意しなければなりませんね。bow(おじぎ)は/báu/で,bow(弦楽器の弓)は/bóu/と発音します。ご参考までに。(ゼミ生 b.m.)