常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

対談:東後勝明先生×石原明先生を聞いて

A30研究室のiMacを1年ぶりに立ち上げる機会があり、偶然にも「NHK英語会話」で放送された早稲田大学名誉教授 東後勝明先生と石原 明先生の対談を収録した音声ファイルを見つけてしまいました(役得!)。

UG先生からそのすごさをたびたび伺っていたお二人の英語を、初めてしっかりと聞いたのですが、私のものとは比べるまでもなく、その流暢さ、発音は素晴らしいの一言でした。インターネットはもちろん、テレビもあまり普及していない時代に、お二人がいかに英語を身に付けてこられたのか、英語をご自身のものとされてきたのかなど、「努力」という言葉だけで表せるのかわかりませんが、その闊達な会話はとにかく衝撃でした。

たかだか二十歳の私が言うのもなんですが、今日ではインターネット上を含め、周りには英語の教材となるものは山ほどありふれている様に思えます。インターネットで海外のニュースを読んだり聞く事が楽にでき、自身の学習に取り入れる事ができます。カセットテープしか無かった時代からmp3プレイヤーがある時代になったことで、どこでも気軽に英語の音声を聞くことができるようになっただけでなく、携帯電話でも手軽に英語が聞けるようになるなど英語学習を取り巻く環境は飛躍的に向上しています。

しかし、「英語学習環境の進歩=英語力の向上」とは即ならないという事が今回、よく分かりました。わたしたちは、英語を学ぶにあたってどんな教材を使えばいいのか、どんな学習法がいいのか、どうすれば英語が上手くなれるのか、楽に英語ができるようになるのか、そんな事を先に考えてしまいます。しかし、形ばかりに拘らず、何はともあれ、行動に移さなければ何も始まらないという事をお二人の英語から、その後にUG先生から教わったお話から強く感じました。

効果的な英語学習法は存在するのかもしれません。でも、楽に英語を自分のものとする方法は無いと思います。少なくとも東後先生、石原先生はとくに何もせず、楽に、自然に英語が話せるようになったわけではなく、お二人の英語の礎には、やはり英語への熱い思いと、その思いを具体的な行動につなぎ、血のにじむような学習量があったことを強く感じています。

今、私自身の英語力というのは中級に届くかどうかもわからないぐらいのレベルであると自分では思っています。まだまだ英語というものが自分のものとはなっておらず、私の英語は発展途上でまだまだ完成には程遠いです。両先生のほんの一部分を知っただけではありますが、より自分の英語力を高め、お二人の英語の様に自分が自信を持てる、My own Englishの完成に近づければと思います。

まずは、目前に迫ったGWの勉強会、全力でしっかりとこなすのみです。(Astroriver)