常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

take the cake

15歳の少女が両親に、自身がgay「女性でもgayという単語が使えるのは初めて知りました」であるという事を、ユーモアを交えてカミングアウトしました。

15-year-old girl comes out to parents with cake - picture

I hope we can look back on this and say "boy, this one really takes the cake."

Read more: http://www.digitalspy.co.uk/odd/news/a454773/15-year-old-girl-comes-out-to-parents-with-cake-picture.html#ixzz2JTtW6YZ7


ケーキと共に添えられた手紙の文章にはcakeを使ったイディオムがいくつも使われていましたが、今回はその中から"take the cake"という表現に注目したいと思います。辞書を引いてみると、That takes the cake「[主に米略式]そりゃすごいね,最高だね〈(ケークウォーク{cakewalk}の優勝ケーキに値するね)が原義〉;[米]ひどいね,最低だね」(『ジーニアス英和辞典 第4版』大修館書店)と定義されていました。また、Wiktionaryには"(idiomatic, US) To be especially good or outstanding. "という定義と"(idiomatic, US) To be particularly bad, objectionable, or egregious"という定義が書かれていました。良い意味にも悪い意味にも使える表現のようですね。また、イギリス英語ではtake the biscuitという形になるようです。

ちなみに、ケーキを見た両親は暖かく娘を受け入れてくれたそうです。cakeを使った英語の表現も学べて、さらに心も暖まる良い記事でした。(Astroriver)