常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

open up a can of worms

オハイオ州での誘拐事件で、通報をした男性が被害者の女性を目撃した時に、彼はマクドナルドのハンバーガーを食べていたことが話題になっています。

McDonald's Ohio kidnap tweet raises eyebrows

"It opens up a can of worms," says Ronn Torossian, CEO of 5W Public Relations. "I thought this was more fitting for a local restaurant chain than for a multibillion-dollar corporation."

http://www.usatoday.com/story/money/business/2013/05/08/mcdonalds-tweet-cleveland-kidnap-charles-ramsey-public-relations/2144437/

今回はopen up a can of wormsという表現に注目したいと思います。見るからに少し気持ち悪そうな表現だと私は思ってしまったのですが、辞書を引いてみると「厄介な問題をつくり出す」(『ジーニアス英和辞典 第4版』大修館)と定義されていました。また、語源についても調べてみると、「a can of worms は「釣り餌用の虫の入ったカン」のことで、それを開けると、虫がぞろぞろと出てくるので、すぐに蓋を閉めないと厄介なことになる。」(英辞郎 on the WEB)との記述がありました。英英でもcan of wormsを調べてみると、"a very complicated situation that causes a lot of problems when you start to deal with it"(LDOCE)と定義されています。

これによってマクドナルドは思わぬ宣伝効果を得ることができたのでしょうか。景気が芳しく無いマクドナルドの意外な手助けとなるかも知れませんね。(Astroriver)