常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

singing the same old song

こんばんは。最近三年生に向けて「三年生もっと頑張らnight(実際は日中なのですが)」を勝手ながら銘々,そして主催しているAlmost Godです。濃い内容のものではなく,本当にちょっとしたことでも食いついてくれる三年生のみなさん,ありがとう。後輩に何かしら残せる先輩になれたらと思います。三年支持率であれば,某persimmon柿生君に勝るのではないでしょうか。
今回はTHE DAILY YOMIURI(2010年5月19日付け第17面)よりpick outしました。LETTERS TO THE EDITORという欄で,新聞の読者からの意見や疑問の投稿を扱っています。
New political parties singing same old song
内容は;
I cannot support the new political parties because I don’t quite understand what they want to do.とあり,最後にはこう書かれています。
It may be time for the younger generation to change Japan. We should get more and more involved in politics. We will be able to set a new tone in government.
最近の新党の乱立についての不満を述べていて,現在の政治は若い世代に引き継がれるべきだという主張です。
そこでsinging (the) same old songです。(『ジーニアス英和辞典』第4版,大修館書店)でそれぞれの単語を調べました。ここでのsameは馴染みのある意味で「(以前と)変わらない,同じ」でもよいのでしょうが,the same old で「米略式)昔からよくある,相変わらずの」とあります。ここでのoldはいくぶんnegativeなニュアンスの「古くさい」といった意味が妥当でしょう。新党は相変わらず古くさい歌を歌っている。すなわち投稿者は,たとえ新党を立ち上げたとしても(党員はほぼ高齢の議員たちなので)同じ事の繰り返しにすぎないと言いたいのでしょう。
最後の文のset a new tone in governmentが「政府に新風を吹き込む」(『ジーニアス英和辞典』同上)という意味で,投稿者が今の政界は若い力が必要と言いたいのがよくわかりますね。やはり古い考え方に縛られるのでなく,something new and freshが必要という事でしょう。
I hope juniors of our seminar will set a new tone in the seminar so that they can get senior students more motivated to learn English. I will hand off the baton to Holly Thousand!(ゼミ生 Almost God)