常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

平和ボケ

 CNNを読んでいたところ、このように訳すのかとびっくりした表現があったので、ご紹介します。

'Peace at any price' (heiwa boke)

At the Hamamatsu Air Fest in November 2018, excited crowds gathered to marvel at military hardware and watch Blue Impulse, Japan's Air Self Defense Force (JASDF) aerobatic display team, streak patterns in the sky.
以下省略
https://edition.cnn.com/2019/01/23/asia/japan-self-defense-force-recruitment-intl/index.html

 気になったのは見出しになっていた、peace at any priceです。訳は丸括弧にもある通り、平和ボケです。
 『ジーニアス英和辞典』(第四版、大修館書店)にはat any priceで「どんな犠牲を払ってでも、ぜひとも」とありました。LDOCEでは“whatever the cost and difficulties may be”と定義されています。
平和ボケと聞くとなんだか馬鹿にされているような気がしてしまいましたが、この記事に書いてあるように、自分の生活に重きを置いて、周りをしっかりと見れていないのも事実です。自国のことくらいはしっかりと知っておくべきだなと考えさせられる記事でした。(rain)