常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

sticks and stones

The Daily Yomiuri(11/30/12)からです。マンチェスター・Cはウィガンをバロテッリ選手の先制ゴールなどで2対0で下しました。しかし、そのバロテッリ選手の「悪童」ぶりは相変わらずのようでマンCのマンチーニ監督は苦言を呈しています。そんな記事をThe DYは一面のheadlineで下記のように表現しました。
Sticks and Stones
Even after scoring a goal against Wigan, Manchester City manager Roberto Mancini says striker Mario Balotelli could “do better”

見出しのSticks and Stonesは単なる「棒と石」という意味ではなく、sticks and stones can[may] break my bones(, but words [names] can never hurt [harm] me)ということわざの一部です。これは「《古略式》棒きれや石じゃないし何と言われたって平気だ」という子どものけんか文句(『ジーニアス英和辞典』、第4版、大修館書店)です。この見出しはバロテッリ選手の「何言われてもへっちゃらさ」というスタンスを表現しながらも、メディアを通して子供の喧嘩のようなコメントをするマンチーニ監督とバロテッリ選手の関係も上手く端的に表現していますね。(EnDough)