常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

villain/someone to take up mantle

先ほどやっていた映画,『ダークナイト』の一シーンの中から英語表現を拾います。

主人公(hero)のブルースが経営する高級レストランにてブルースとデート相手のナターシャ、デント、レイチェルがたまたま遭遇し、食事を共にしているシーンがあるのですがその時のデントの台詞です。太文字の部分はこの後の物語の展開で重要となってくるフレーズでもあります。

Well, I guess you either die a hero or you live long enough to see yourself become the villain. Look whoever the Batman is, he doesn't want to spend the rest of his life doing this. How could he? Batman's looking for someone to take up his mantle.

villainはご存じの通り、heroという言葉の対極として「極悪人、悪党」「(劇・小説・映画などでの)悪役、敵役、」という意味と「(もめごとを起こした)張本人、元凶」という意味(『ジーニアス英和辞典』、第4版、大修館書店)でよく使われます。ちなみにwikipediaによるとsupervillanという単語もあります。その代表例として『スターウォーズ』のダースベイダーや『トランスフォーマー』のメガトロンが取り上げられています。
someone to take up mantleは「マントを引き継ぐ人」なので「後釜となる人、後継者」という意味になります。バットマンならではの表現ですね。 (EnDough)