常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

belie

サッカー天皇杯準決勝で,京都サンガが延長戦の末,横浜Fマリノスを下しました。勝利に貢献したサンガの久保選手はインタビューで,「今シーズンなかなか試合に出られない日が続いたが,結果が出せて良かった。」という主旨のコメント残しました。
Marions outplayed Sanga for most of extra time, but Kubo put his team up for a second time with a controlled finish on the break that belied his year.(DY 12/30/11より)
belieは「〈物・事が〉…が偽りであることを示す」という意味で,いろいろな辞書の例文を見て分かるように,いいニュアンスを持った単語とは言えません(『ジーニアス英和辞典』第4版,大修館書店)。しかし,上記の英文ではhis year(振るわなかった今シーズン)を裏切るという良いニュアンスで使われていますね。lieには日本語の「うそ」と違って,とても強い意味が含まれているので,belieが今回のような使われ方をするのは意外でした。(Sugiuchi)