常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

heavy-duty

日本アニメ発祥の地として知られる練馬区の区公式アニメキャラクターに「ねり丸」が決定しました。The Asahi Shimbun(05/03/11付け)にはねり丸の姿に込められた意味が掲載されていました。以下は記事からの一部引用です。

The cape means that Nerimaru is willing to fly into the future. His heavy-duty goggles represent that he is prepared to tackle any difficulties, no matter how hard they may be.
http://www.asahi.com/english/TKY201105020136.html

ねり丸は頭にゴーグルを身につけているのですが,そのゴーグルがheavy-dutyだと記事にあります。では,太字のheavy-dutyとはどういう意味なのでしょうか。dutyといえば「義務」という意味が真っ先に想像されますが,そのままheavy-dutyを「義務が重い」と訳してしまっては後のgoggleとつながりません。そこで『新英和中辞典』(第5版,研究社)でこの語を調べると「〈衣服・機械など〉丈夫な,酷使に耐える: heavy-duty shoes[tires]丈夫な靴[タイヤ]」とありました。よって,「頑丈なゴーグル」という意味が適切でしょう。補足になりますが,この語の例文は物の形容についてのみが載っていましたが,同じく「丈夫な」を意味する単語のsturdyはHe is small but sturdy.「彼は小柄だが頑強だ」のように,物以外に人も形容していました(『ジーニアス英和辞典』第3版,大修館書店)。

最後に,ねり丸の画像に関しては上記の新聞記事のリンクや,下記の練馬区公式ホームページを御覧下さい。(ゼミ生 pear

http://www.city.nerima.tokyo.jp/annai/animesangyo/oshirase/character.html