常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

spread-eagle

今回は久しぶりに『ハリーポッターと炎のゴブレット』から英語表現を拾います。
Triwizard Tournamentでのよきライバルであったセドリックは、ヴォルデモートの手によって絶命させられてしまいました。
Cedric was lying spread-eagled on the ground beside him. He was dead.
*him:ハリー
ここで扱うのはspread-eagleという単語です。直訳すると「翼を広げたワシ」などのようになると思われますが,一体どういう意味なのでしょうか。『オーレックス英和辞典』(旺文社)を調べてみると,「翼と脚を広げた鷲」とありました。これはアメリカの紋章を指しています。そして,ここから発展して「手足を広げた姿勢」という意味が生まれました。ここでは「大の字になって」のように訳すと日本語らしくなるのではと思います。授業で昔、UG先生からheraldry(紋章学)について学んだときにrampantやcrouchingなどの紋章に使われている動物の「姿勢」を習いましたが、これもその一部と思いました。

http://www.pref.tochigi.lg.jp/f04/life/kokusai/kouryuuin/1274953244848.html
(ゼミ生 persimmon柿生)