常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

in twos and threes

今回は『ハリーポッターと賢者の石』から英語表現を拾います。映画では,ハリー達がホグワーツエクスプレスに乗る場面で物語が終わりますが,原作ではマグル(一般人)の世界に帰り,ダーズリー一家の迎えが来たところで終わります。ハリー達がエクスプレスを降り,改札を通る様子を原作では次のように表現していました。
It took quite a while for them all to get off the platform. A wizened old guard was up by the tickets barrier, letting them go through the gate in twos and threes so they didn’t attract attention by all bursting out of a solid wall at once and alarming the Muggles.
ここでの注目表現はin twos and threesです。まず,twosやthreesのように複数形になっているところから,これらが名詞であることがわかります。そしてby(in)twos and threesで「三々五々,ちらほらと」という意味になると辞書にはありました(『オーレックス英和辞典』旺文社)。同じことを表現しているのに,使われている数字は違うのですね。
ほかに似たような例としてsix of one and half a dozen of the other「五十歩百歩」などがあります(同上)。数字から見る言語間の違いも面白いものです。(ゼミ生 persimmon柿生)