常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

Ashes to Ashes

イングランドとオーストラリアの間で行われるクリケットの試合において,24年ぶりにイングランド代表が勝利しました。この歴史的快挙を本日(12/30/10)のDYが報じています。以下がその記事の写真です。

Ashes to Ashes
Crushing Melbourne victory ensures England retains urn
今回取り上げるのは,Ashes to Ashesという表現です。これは ashes to ashes, dust to dust「灰は灰に,塵は塵に」からきています(『オーレックス英和辞典』旺文社)。そしてキリスト教の祈祷で死体を埋葬するときの使われる言葉だそうです。さらに英豪間のクリケット試合の栄冠をThe Ashesといいます(同上)。
今回の見出しはその二つの表現が掛けられていて,「栄冠は栄冠に」=「栄冠はそれにふさわしい者のもとへ」という意味になると考えられます。
ちなみに小見出しのurnは「骨つぼ」や「つぼ,かめ」という意味で(同上),The Ashesの言い換えです。(ゼミ生 persimmon柿生)