常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

work a charm

Japan Times OnlineにあったTokyo's 2010 Fashion's Night Out ups the anteという記事から。
In a country that loves limited editions, such one-offs might not be a surprise to the Japanese public, but the numbers show that the tactic still works a charm.
http://search.japantimes.co.jp/cgi-bin/fs20100909a3.html
one-offは形容詞で「1回限りの,またとない」(『スーパーアンカー英和辞典』第4版,学研教育出版)という意味があり,そこから名詞で「現品限りのもの」(『プログレッシブ英和中辞典』小学館)という意味があります。つまり,直前のlimited editionsと同じで「限定品」のことを指します。
次に注目したのはwork a charmです。まず,辞書にはwork like a charmという形で「(薬が)すばらしくよく効く;(計画などが)みごとに成功する」とありました(『スーパーアンカー英和辞典』同上)。この場合,workは「効く,効果がある,(方法・計画などが)うまくいく」という意味の自動詞ですが,記事のwork a charmからもわかるようにworkが「(結果など)を生じさせる,もたらす,引き起こす」という意味の他動詞で使われることもあることを押さえておきましょう(『スーパーアンカー英和辞典』同上)。
また,お気づきの方も多いと思いますが,charmには「チャーム:腕輪鎖などにつけて身につける飾り物」(『プログレッシブ英和中辞典』同上)という意味もあり,記事のテーマであるfashionとかけてあります。(院生 小山本)