常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

crack

今日のDY(09/05/10)にあった記事からです。
Scientists crack code to feed the world
British team maps DNA of wheat and opens way to disease-defying crops
今回採り上げるのはcrackという単語。この単語を見るとどうしても以前,田邉先生の愛車に起きた悲劇を想起してしまうのですが,この単語は「ひび,亀裂」の他にも多様な意味をもっています。
cf. http://d.hatena.ne.jp/A30/20100521/1274448804
まず,見出しの表現ですが,辞書で調べてみると,crackで「(暗号)を解読する」とあり,crack a code(暗号を解読する)も載っていました(『スーパーアンカー英和辞典』第4版,学研教育出版)。他にも,Stop cracking jokes.のような「(冗談)を言う」や「(ソフトウェアなど)不正にコピーする」などもありました(『スーパーアンカー英和辞典』同上)。
さらに,名詞では「機会, チャンス, 望み, 試み, 試し」や「声のつぶれ, しゃがれ;うわずり;声変わり」,「卓越した人[物], 一流の人[物], ぴか一」などの意味もあります(『プログレッシブ英和中辞典』小学館)。これらの他にもありますので,是非一度お手持ちの辞書を確認してみてください。
ちなみに,小見出しのmapも気になったので調べてみると,mapで「…の形態[配置]を見つけ出す[示す]」という意味がありました(『プログレッシブ英和中辞典』同上)。(院生 小山本)