常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

whiz-kid

Newsweek(09/06/10)にあった記事から英語表現を拾います。
It turns out that many of the most common stereotypes about aging are dead wrong. Take the cliché of the youthful entrepreneur. As it happens, the average founder of a high-tech startup isn’t a whiz-kid graduate, but a mature 40-year-old engineer or business type with a spouse and children who simply got tired of working for others, says Duke University scholar Vivek Wadhwa, who studied 549 successful technology ventures.
whiz-kidを辞書で調べてみると「天才児, 神童」とありました(『プログレッシブ英和中辞典』小学館)。
whizには「ヒューッ[シュッ]という音, そのような音を立てる速い動き」という意味があり,さらに「(…の)名手, 達人, 切れ者⦅at ...⦆」という意味があります(『プログレッシブ英和中辞典』同上)。同辞書には例文としてShe's a whiz(z) at math.(数学がすごくできる)が掲載されていました。また,『スーパーアンカー英和辞典』(第4版,学研教育出版)には「若い人の場合はa whiz kidともいう」とあります。
さらに,このwhizに似たものとしてwizard(魔法使い)があります。省略してwizやwhizと書かれることがあり,whiz同様に前置詞at(あるいはwith)を伴って「(…の)名人, 鬼才, 天才」という意味になります。ちなみにwizardには,同じ魔法使いでも女性のwitchが持つ「悪魔」「悪」のニュアンスはほとんどありません(『スーパーアンカー英和辞典』同上)。
以前,大手芸能プロダクションの大物プロデューサーが逮捕された時に「時代の寵児」という表現が紙面を飾りましたが,そのとき田邉先生にこのwhiz-kidを使うことを教えていただいたのを思い出しました。(院生 小山本)