常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

in the thick of things

本日のDY(15/09/10付)には,プロ野球東京ヤクルトスワローズ畠山和洋選手とそのチーム状況についての記事が掲載されていました。チームは現在セ・リーグ4位に位置し,3位の巨人に5.5ゲーム差と詰め寄っています。今日から始まる巨人との3連戦の結果次第では,まだクライマックスシリーズ出場の可能性を残しています。記事の最後に畠山選手のコメントがありました。(以下がそのコメント)
If we can win three, we’re in the thick of things.
注目するのはin the thick of thingsという表現です。thickは「厚い,込み入った,濃い」などの意味がありますが,どう訳せば場面に合った意味になるのでしょうか。辞書で確認してみると,in the thick of〜で「(活動などの)最中,たけなわ,もっとも激しい所:〔群衆・森などが〕最も密集した部分」とありました(『ジーニアス英和辞典』第4版,大修館書店)。因みにthreeは巨人との三連戦を意味します。(プロ野球は基本的に同相手との3連戦が普通)上記の1文を試訳してみると,
「私たちがもし3連勝したら,クライマックスシリーズ進出争いの真っただ中にいるだろう」
といった意味が考えられます。借金(負け越し)地獄から抜け出し,まさに奇跡の猛追を見せているヤクルトスワローズ。最後にメイクミルミル(ミラクル?)を起こせるのか。まずは今日の結果が気になります。(ゼミ生 gacha)