常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

all bark and no bite

力士の賭博問題をはじめとした不祥事からの出直しを図っている大相撲。そんな中,横綱の白鳳がついに連勝記録を大台の50にのせました。今日のDY(09/15/10)のHakuho tops Wakanosato for win No. 50という記事から,白鳳とは直接関係はありませんが,表現を拾っていきます。
In the lower ranks, Takamisakari warned the crowd with his goofy warm-up but proved to be all bark and no bite, the No.5 maegahsira getting muscled out by Kyokurenho.
まず,goofyは「ばかげた;ばかな」ですが,ここではどちらかというと「風変わりな」という意味(『プログレッシブ英和中辞典』小学館)で,高見盛のあの“ロボットのような気合い入れ”を指しています。ただ,goofyはstupid or silly(LDOCE)なので,やはりどこか「あざけり」のニュアンスが入っていることは否めません。
そして,本題のall bark and no bite。これは諺のBarking dogs seldom bite.(ほえる犬はめったにほえない)を意識しているのは言うまでもありませんが,ここではbarkがwarm-upを,biteが結果を指していると考えられます。「見かけ倒し」と訳せるのではないでしょうか。ここでは高見盛に対して少し辛口なコメントですね。(院生 小山本)