常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

lick one's chops

本日,田邉先生からThe Asahi Shinbunの記事を1つ紹介して頂きました。記事は私が大好きな野球についてです。今回は,以前日本のプロ野球でも活躍したCecil Fielder選手の息子で現 大リーグブルージェイズのPrince Fielder選手がfeatureされていました。以下の英語は記者がFielder選手に対して投げかけた質問の1つです。
Q: At the recent MLB winter meetings, your name came up in trade talks a few times. Looking at some of the crazy contracts that have been handed out lately, you must be licking your chops waiting for next year when become a free agent.
今回注目した表現はlicking your chopsです。辞書で意味を調べてみるとlick one’s chopsで「舌なめずりをする,舌なめずりをして期待する」とありました(『リーダース英和辞典』第2版,研究社)。他の辞書にも「期待して待つ」と明記されています。lickは「なめる」,chopには「(動物,人の)口(と周辺部分)」を意味します(『ウィズダム英和辞典』第2版,三省堂)。
今オフのMLB winter meeting¹ではFielder選手の名前もフリーエージェント獲得候補に挙がっていたとのこと。最近では10年総額130億円や7年総額106億円といった大型契約がざらに結ばれることもあり,来年フリーエージェントとなる同選手も大型契約が結ばれる可能性があります。そんな契約,想像しただけでもよだれが出ちゃいますよね。今回はそんな様子を描写した英語表現でした。(ゼミ生 gacha)
¹winter meeting:毎年12月初めから中旬にかけて行われる,各球団のGM,監督,選手の代理人など球団の幹部が集まる会議の事。内容はフリーエージェント選手の獲得交渉や選手トレードなど様々。