常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

flower child

 本日(09/03/10)付けのThe Japan Times Onlineに日本のdivaである歌手Superflyについての記事がありました。先日10枚目となるシングル曲を発売したSuperflyですが、このCDには今までのシングルに収録されている洋楽カヴァーも収録されており,多くの話題を集めています。そんな彼女についての記事から気になる表現を取り上げます。

 Perfectly echoing her 1960s- and '70s-styled music, the giggly 26-year-old's flower-child fashion has helped fuel a revival in hippyish headbands and ethnic one-piece dresses, as a short wander around Tokyo youth district Shibuya will attest.

 今回注目する表現はflower childです。直訳してしまうと「花ざかり(元気な)子ども」と訳せるでしょうか。しかしこの文には意味が合いません。そこで『オーレックス英和辞典』(旺文社)を引いてみると,「ヒッピー,フラワーピープル」とありLDOCEにはa young person in the 1960s and 70s who was against war and wanted peace and love in societyと定義されています。ではなぜflower childが「ヒッピー」という意味になるのでしょう。『オーレックス英和辞典』(旺文社)をもう一度見てみると,若者たちが1960年代に花をシンボルとして平和と愛を唱えたことからflower childで「ヒッピー」を意味するとありました。またflower powerで「ヒッピー族(flower child)の考え方,信条」ともありました。

 最近若い女の子の中でヒッピースタイルが流行っていますが,彼女の影響も反映しているのかもしれないですね。次はLbow君お願いします。(ゼミ生yori-money)