常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

cookie-cutter

いよいよ明後日は,軽井沢でのゼミ合宿です。かなり気分が高まっていますが,空回りしないように気をつけたいと思います。

先ほどAmazonである小説のreviewを眺めていたら,こんな表現を見つけました。
Wow. I had become quite bored with Sparks’ latest novels, feeling they were cookie-cutter romance novels but…

このcookie-cutterはどういう意味なのかは頭の柔らかい人であればすぐに察しがつくかも知れません。辞書で調べてみると,形容詞で「型にはまった,紋切り型の」とあります。また,ハイフンがなければ名詞で「クッキーの抜き型」という意味になります。(『ジーニアス英和辞典』第4版,大修館書店)。

またLONGMAN Advanced American Dictionaryにはalmost exactly the same as other things of the same type, and not interestingとありました。型を抜いたそのままの形では面白みがないということですね。

以上を踏まえると“cookie-cutter romance novels”は「型にはまった恋愛小説」と訳せますが,今の言葉でいうと「ベタな」という言葉がはまると思います。私たちにとってはすぐに出てこない表現の1つではないでしょうか。

こうしたネイティブが何気なく書いているreviewやTwitter, Facebookなどへの書き込みも私たちにとっては生の英語に触れる事の出来る1つの場になります。ありとあらゆるメディアを駆使して,今後も表現の幅を広げていきたいです(ゼミ生AG)