常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

riddled with~

最近,日射しも強くなり,汗ばむ陽気の日も増えてきました(今日は違いますが…)。大学構内では,徐々に軽装をする学生が現れる中(to the delight of Mr. Koyamamoto),その一方で,上下スーツに身をこなし,就活モード全開の4年生もまだまだ目にします(教職,公務員などはこれからが本番)。
昨日のTHE DAILY YOMIYRI(2010年5月22日付け)には,今春,大学を卒業した就職希望者の就職率が掲載されていました。2000年に記録された,就職率の過去最低記録に次ぐ結果となり,事態の深刻さを示しています。記事の中で,ある無職の既卒生が自身の心境について述べています。以下がその一文:
He also said he was riddled with anxiety about his younger, new-suited rivals who will graduate next March.
この中で使われている動詞riddleは,以前もbullet-riddled(銃弾の跡だらけの)という表現で目にしたことがありました。そこで,もう一度『ジーニアス英和辞典』(第4版,大修館書店)で確認してみると,「〔be ~d〕〈事が〉〔欠点・悪弊などで〕満ちている〔with〕」と明記されています。辞書の解説にある「欠点・悪弊」がanxietyに対応するのか気になったので,LDOCEも同じように引いてみると,
riddled with sth: very full of something bad or unpleasant.
と定義付けされています。英語で確認した方がその言葉の本質がより見えてきますね。あ,もちろん,日本語の説明でも分かることは分かりますが,「英語の意味を英語で理解する」,こういった作業も,英語を第二言語として学ぶ私たちにとっては欠かせない英語学習の1つだと最近よく思います。“riddled with anxiety”になる前に,今できることを着実にやっていきたいものです。(by gacha)