常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

noblesse oblige

 一昨日の夜にEテレで放送された「知恵泉」は白洲次郎の特集(前半)でした。その中で、彼が英国で学んだことの一つに、ノブレス・オブリッジという精神があるとありました。この表現が気になったので、調べてみました。
 まず、インターネットで検索してみたところ、この表現はもともとフランス語からきている表現であることがわかりました。英辞郎 on the WEBでは、「ノブレス・オブリージュ: 貴族や上流階級に生まれたものは、社会に対して果たすべき責任が重くなるという格言。特に高潔な振る舞いと、社会の恵まれない人に対する慈愛の心が求められる。」と定義されています。この表現は『ウィズダム英和辞典』にも載っており、「(上流階級の人々に伴う)誇り高く寛大にふるまう義務」とありました。また、LDOCEでは“the idea that people who belong to a high social class should behave in a kind and generous way towards people of a lower social class”と定義されていました。階級社会のイギリスでは特に意識されている言葉なのであろうと思います。ちなみに、英語ではこの精神をnoble obligationと表現されることもあるそうです。
 来週も白洲次郎について特集されるようなので、ぜひ見たいと思います。(Blue Sky)