常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

cours

友達とテレビドラマについて会話をしている最中、ある単語に出会いました。

それがcours /kuʁ/ です。友人が「今期のクール(cours)の中では、あのドラマが一番好き!」と言っていたのですが、ここでの「クール」の意味が理解できませんでした。

広辞苑』第6版(岩波書店)で引いてみると、フランス語coursとあり「放送で、連続番組のひと区切りの単位。一般に1クールは週1回で13回」とありました。
この表現は、バラエティ番組などの出演者が業界用語として使ったことにより、広まったそうです。(Wikipedia)

また、フランス語では「クール」と読みますが、英語読みすると「コース」となり、course /kˈɔɚs/ 「講習, 方向, 経過」とあり、上記の表現と同じであることがわかりました。(ジーニアス英和辞典)

ちなみに、ドイツ語にもクール(Kur)という表現があり、こちらは「治療期間。治療の周期」を表しているそうです。

今回は英語とは直接的な関係はありませんが、他言語から学べることも多いと感じました。
言葉に対してアンテナを張っていることで、自身の語彙力も向上すると再確認しました。
(amphibian)