常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

snob

ドラマ『GLEE』より表現を拾います。今日取り上げたいのは、Sue先生の台詞 “I’m a bit of a coffee snob.” より、“snob”です。

『Oxford Advanced Learner’s Dictionary』、『ジーニアス英和辞典第四版(大修館書店)』によると、「俗物(社会的地位が下の人々をばかにし、地位や財産などを崇拝する上流気取りの人)」、「学問や知識を鼻にかける人」とありました。また、『英辞郎on the web』には、「嫌なやつ、てんぐ、気取り屋」とも載っており、どの意味も“snob”という単語には軽蔑のニュアンスが含まれているかのように思います。

Sue先生は自らを“snob”と言っているので、自分へ軽蔑のニュアンスをつけることで、多少の謙虚さを出している言い方なのではないかと考えました。
となると、“I’m a bit of a coffee snob.”は「私は少しコーヒーにはうるさいんだ。」「私は少しコーヒー通なんだ。」と捉えることができます。

ちなみに、“snob”の語源は諸説あるようですが、ひとつ説を挙げると“sine nobilitate(nobleza)”「貴族ではない」が短縮されてできた単語のようです。過去の英国では中流階級を指していたようです。(Three)