The heavens open
連日雨が続き、寒い日が続いております。そんな天気にちなんで、たまたま見つけた雨関連の表現を紹介いたします。
『ジーニアス英和辞典』(第五版,大修館)に、「ひどい雨が降り出す」という意味の The heavens openが載っておりました。直訳すると「天国が開く」となり、個人的には雨というより太陽がさすようなイメージを抱いてしまいます。Oxford Dictionary of English (2th) によると、"it suddenly starts to rain very heavily"と定義されております。
上記英和辞典によると、語源はGenesisつまり創世記からきているとのことでした。インターネットで調べたところ、創世記7−11に「それはノアの六百歳の二月十七日であって、その日に大いなる淵の源は、ことごとく破れ、天の窓が開けて、」(In the six hundredth year of Noah's life, on the seventeenth day of the second month--on that day all the springs of the great deep burst forth, and the floodgates of the heavens were opened.(現代英語訳))という一文があります。この文の最後の「天の窓が開けて」がこの表現の由来のようです。ちなみに7−12では「雨は四十日四十夜、地に降り注いだ。」と書かれているため、天から雨がずっと降り続いたようです。
ノアの箱舟並みに雨が降り続いているので、もしかしたら天の窓が開いているのかもしれません。(Gomez)
参考:https://ja.wikisource.org/wiki/%E5%89%B5%E4%B8%96%E8%A8%98(%E5%8F%A3%E8%AA%9E%E8%A8%B3)#7:11