常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

教育実習の感想

 大変遅くなりましたが、教育実習の感想を述べさせていただきます。5月29日から3週間、母校であるW高校で教育実習をさせていただきました。ホームルームのクラスは2年生で、授業はそのクラスともう1つのクラスの計2クラスで行いました。それまで50分という長さの模擬授業を行ったことがなく、相手は大学生だったこともあり、実習が始まる前は期待よりも不安でいっぱいでした。
 1週目は主に先生方の授業を拝見しました。どの授業にも共通して感じられたのは、生徒が常に何かに取り組んでいて、待っている状態がないようにすること、生徒の身近なことと関連付けて話をすることなど、様々な工夫が盛り込まれているということです。生徒の様子をよく観察することで、生徒の考えていることや願いを感じ取り、それに応えるという一体感がひしひしと伝わってきました。これは現場の先生方が日々の授業の中で生徒と築き上げている信頼感の賜物だと思いました。また、私が高校生だったときとは異なる点も多く、テレビを持ってきて授業に関連のある映像を映し出したり、生徒がパワーポイントのスライドを作って英語でプレゼンを行ったりと、電子機器を用いる割合が増えていることには驚きました。
 2週目からは教壇実習が始まりました。加えて、学級のホームルーム(朝の連絡や提出物の回収など)もさせていただきました。授業はコミュ二ケーション英語の方を担当することになっていましたが、指導教官の先生が急遽出張に行かれることになり、私が文法の授業を引き継ぐこともありました。W高校では英語の授業で用いる共通のハンドアウトがあり、どの先生方もそれにふれつつ授業を進めるスタイルでした。いざ自分が授業をする番になると、このハンドアウトをどのように味付けするかというところにとても悩みました。ハンドアウトに沿ってただ教科書の内容を理解するだけではつまらない授業になってしまうと分かってはいるものの、なかなか盛り上がる授業を組み立てることができませんでした。
 3週目になると、研究授業に向けて教壇実習の数が増えていきました。毎日反省することが山積みで、いかに改善するかの戦いでした。1つ救いになったことは、ゲーム形式で進めてみたところ、生徒たちがその活動を気に入ってくれたことでした。研究授業ではレッスンのまとめとして、自分たちの意見をまとめ、発表する形の活動を行いました。いつもとは違う指示を出すことが多く、自分のことで必死になってしまった部分がありました。しかし、生徒たちの柔軟な行動力に助けられ、なんとか最後まで授業を行うことができました。
 この実習期間中に、ワックスがけや体育祭の準備、体育祭当日に必要な仕事など、授業以外のことも経験させていただきました。その中で、現場の先生方が生徒のことを思い、様々なことに目を向けていらっしゃることを間近で感じることができました。
 最後になりましたが、この実習期間中、お忙しい中様々なアドバイスをくださった指導教官の先生をはじめとするW高校の先生方、お世話になった事務の方々や警備員の方々に感謝を申しあげます。ありがとうございました。(aqua)