常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

教育実習感想 白金支所

6月2日から6月20日の間、神奈川県内の公立中学校で3週間の実習を行いました。ホームルームは一年生のクラスに入れていただき、授業も一年生を担当しました。

1 授業に関して
使用教科書は開隆堂のSunshineで、一般動詞の導入(I like〜. I play〜.)から疑問文までを行いました。指導教諭の授業を中心に授業見学をした後、第一週目の金曜から実習授業を開始しました。最初の2回目までは生徒に自分の授業に親しんでもらいたいと考えゲーム中心の授業をし、思ったよりは上手くいき、生徒も楽しんでくれていたように思いました。しかし、三回目の授業で実際に教科書の内容に入っていったところ、1回目と2回目で行ったことが定着しておらず、生徒間で理解度に大きな差ができてしまい大失敗をしました。

その後は指導教諭のアドバイスを受けながら常に生徒の気持ちになって授業をするように心がけて授業づくりを行っていきました。具体的にはハンドアウトのフォントは生徒が書くローマ字になるべく近いものを使用したり、発問をシンプルでわかりやすいものに工夫したりしました。一番の反省点としては自分の英語力の低さが挙げられると思います。英語を本格的に始めたばかりの一年生は疑問をたくさん持っていましたが、その疑問に一つ一つ適切に答えるということができませんでした。UG先生から教えていただいたことをもっと自分の身にしっかり着けておくべきでした。今後は一人の英語学習者として責任を持って学習に取り組んでいきたいと思います。

2 HRに関して
実習の4日目からは朝のSHR、帰りのSHR、給食、掃除の時間を自分が仕切らせていくこととなりました。SHRはプログラムにのっとって当番の生徒が進行をしていくというものでした。教員の主な役目は進行の補助をし、時間通りにすすめられるように援助をすることでしたが、教室が騒がしくなってしまうことが何度かありました。自分は声が高く聞き取りにくいので、教壇で「静かにしよう」といっても届かないことが多く苦労しました。そのため机間指導を多く行い、生徒のそばまで行って声かけをするようにしました。
また、クラスの何人もの生徒が声かけに協力してくれ、たくさん助けてくれました。反省点としては実習授業で失敗した際には教室でも暗かったと指導教諭からご指摘を受けました。今後はいかなるときでも笑顔でいて、生徒を安心させることができる教員となれるようメンタルを鍛えておこうと思います。

3 部活動に関して
在学当時に所属していたソフトテニス部に入れていただきました。しかし、中学を卒業してからやっていなかったため技術面での指導がまったくできませんでした。一年生の練習に入れてもらい生徒理解に務めましたが、生徒との信頼関係を築くためにも技術面での指導ができるようにしておけばよかったと痛感しました。

4 全体を通して
正直なところ実習を行うまでは中学校の英語の教員になるということを諦めかけていました。英語力にも大いに問題がありますが、第一に中学生を指導することは自分には向いていないのではないかと思っていたからです。しかし、今回の実習を終え、向いていなくても良いからやりたいと強く思いました。

中学校の教員は想像以上に多忙であることがわかりましたが、子供たちの日々の成長や素敵な笑顔を見られる三週間はかけがえのない幸せな日々でした。もう一度、教員という仕事の魅力や責任についてよく考えながら、教員としてふさわしい人間となれるよう自分を鍛えなおしていきたいと思います。(Eri)