常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

rev up 復習

3日、リオデジャネイロ五輪に出場する日本選手団の結団式が都内で行われました。

Revving up for Rio

Three-time Olympic wrestling champion Saori Yoshida, center, expresses her resolve for the upcoming Rio de Janeiro Olympics while flag bearer and decathlete Keisuke Ushiro looks on during an official rally held Sunday in Tokyo. The opening ceremony of the Rio Games will take place on Aug. 5. Yoshida is the first female captain of Japan’s Summer Olympic team.Speech

http://the-japan-news.com/news/article/0003056470

今回取り上げる表現は、“rev up”です。『ウィズダム英和辞典』(第3版、三省堂)を引いたところ、第1義に「(エンジンなどの[が])回転速度を上げる[が上がる](up)」とありました。この意味から派生して、第2義には「(活動感情などを[が])勢いづける[勢いづく](up)」という意味がこの単語にはあります。今回の記事では、この第2義の用法で用いられています。

LDOCEでは、“if you rev up a system or organization, or if it revs up, it becomes more active”と定義されていました。

「goo辞書」を参照したところ、“rev”は“revolution”の短縮形であるということが書かれていました。“revolution”には「革命」という意味があることはよく知られていますが、第3義には「«…の周囲の»一回り;«…の回りの»公転、周転«round, around»;1周期、ひと巡り」、第4義には「回転、旋回(⦅略⦆rev.)」などという意味があり、ここから“rev”という単語の意味が生まれたと考えられます。また、“revolution”の動詞形である“revolve”の語源は、[re(元へ(戻る)) volve(回る)]というもので、ここから“revolution”になぜ「回転」というような意味があるのかも理解することができます。(Blue Sky)

今回の表現は以前にも取り上げられておりましたので、ご覧ください。

rev up - 田邉祐司ゼミ 常時英心:言葉の森から

rev up#2 - 田邉祐司ゼミ 常時英心:言葉の森から