常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

be well-known to 復習

本日は, アメリカの歴史と文化に関する授業で扱った課題図書の本文から, 気になった表現を取り上げたいと思います。

取り上げる表現は「人口に膾炙する」です。

まず『広辞苑』(第六版) によると, 膾炙とは「[孟子(尽心下)](なますとあぶり肉とが万人に好まれるように)広く世人に好まれ, 話題に上って知れわたること」とありました。

続いて『プログレッシブ和英中辞典』(第3版)には, 「その金言は人口に膾炙している」という例文があり, “The maxim is well-known to everybody ( is a household phrase ). と記されていました。

日本語の「膾炙」に由来する「膾」 “(a dish of) finely chopped raw fish and vegetables soaked in vinegar” や「炙」 “broil” の表現は一切含まれない, シンプルな英語の表現に驚きました。(Cayu)