常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

garrulous

少ししぶいネタかもしれませんが、アップいたします。

松山千春の「恋」という曲を聴いていたところ、「くだをまく」という表現が聴こえてきました。英語で何というかが気になりました。

そもそも「くだをまく」という表現を存じておりませんでしたから、まずは日本語の語釈を調べることといたしました、調べたところによると、「主に酔った時、とりとめのないことや不平不満など、訳のわからないことをぐずぐず言うこと」(語源由来辞典)という意味で、語源の項には「『くだ(管)』とは機織りで糸を紡ぐときに用いる軸のことで、これを『糸繰車(いとぐりぐるま)』に差して糸を巻くと『ぶうんぶうん』と単調な音で鳴る。管巻きの音や糸を巻く動作が、酒に酔った人と同じことを繰り返し、くどくど言う姿に似ていることから、『管を巻く』と形容されるようになった」とありました。

さて、意味・語源の解説は以上としまして、和英辞典も用いながら、「くだをまく」に相当する語を見ていきます。通常一つの日本語に相当する英語というものは複数あるものですが、その中から『スーパー和英辞典』第3版(学研教育出版)garrulousという語が載っていました。この語の説明の所には「『多弁な』の意味で軽蔑的響きがある」とありました。「多分貴方は いつもの店で 酒を飲んで くだをまいて」ということですから、「またやっているよ」と女性の方は思っているわけです。「今度生まれてくるとしたなら やっぱり女で生まれてみたい」というところからも読み取れるかと思われます。この文脈にはまると思います。日本語の方の語源を調べておきながら、英語の語源を調べないのはどうかと思いましたので、Online Etymology Dictionaryを調べてみると、garは「声が多い」、-ulousは「多い」です。そこから「多弁な」という意味が起きたそうです。LDOCE5で調べますと、“always talking a lot”ということだったので、誰かがお酒に酔っていようが、「いつもべらべらしゃべっている」ということが分かれば使用は可能ということが分かりました。(Kawada)