常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

vanitas

キリスト教文学の授業で出会った言葉を紹介します。

それがvanitasです。
紙辞書に記載がなかったので『weblio 英和辞典・和英辞典』で調べました。すると「寓意的な静物画のジャンルの一つ」ありました。また、ラテン語で「空虚, 虚しさ」を意味する言葉であり、地上の人生の無意味さや、虚栄のはかなさなどと結びついた概念であります。(Wikipedia)

この言葉から派生した英単語がvanity /vˈænəṭi/ であると考えられます。
ジーニアス英和辞典』第4版(大修館)には「(容姿・能力などについての)うぬぼれ, 慢心;虚栄心」とありました。上記の意味と類似しているのがわかります。

念のためOxford Living Dictionariesで語源を調べると “Middle English: from Old French vanite, from Latin vanitas, from vanus ‘empty’ (see vain).” とありました。ラテン語だけでなく、フランス語で「うぬぼれ」を表すvaniteからも由来している説もあります。

今回は単語を語源から調べ、知らなかった英単語を見つけることができました。この方が一層記憶に残りやすいですね。
(amphibian)

play on someone's vanity - 田邉祐司ゼミ 常時英心:言葉の森から