常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

かながわティーチャーズカレッジ実践力向上講座感想

昨日,神奈川県藤沢合同庁舎で行われたかながわティーチャーズカレッジ実践力向上講座に参加してきました。私が参加したのは『これが「授業」だ!』というもので,指導主事の先生の前で中学校英語の模擬授業を行い,講評をいただくコースです。

模擬授業での講評は,「新学習指導要領に応じた授業実践のために考えておくべきこと」ということを中心にいただきました。新学習指導要領により,英語教育に関する課題が明記されました。コミュニケーションの中で基本的な語彙や文構造を活用する力が十分身に付いていない,内容的にまとまりのある文章を書く力が身に付いていない,学年が進むにつれて英語が好きな生徒は減少する傾向がみられるとともに,中学校において,授業が分からない生徒の割合が他教科に比べて高い傾向にあるなどが主な問題点です。

これらを解決するためには英語を「使う・覚える・使おうとする」というサイクルに正しく乗せた授業を行わなければいけません。使うために覚える,そして使おうとする,使った結果,また覚えるという循環です。指導要領改正により,言語材料等ではほとんど増加がないにも関わらず,時間数が増えるという環境が整えられたので,中学校英語教師は実力を十二分に発揮しなければなりません。

そこで私が指導主事の先生に教えていただいた最も大切なことは,「3年間で生徒が英語を使えるようになるための授業」を行う,ということです。具体的に□□の力がつきます,△△が出来るようになりますなどと目標を定め,そのために授業で何ができるか,4領域のどの技能をのばしていくかなどを考えていかなければなりません。私の模擬授業は3年間の見通しを見据えたものではありませんでした。

今回は指導主事の先生にマンツーマンで英語の授業づくりのノウハウを教えていただき,大変学びのものでした。今後も英語力ならびに授業力も向上させていきたいです。(Sugiuchi)