常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

Enter the dragon

昨日,東京国際フォーラムにて映画“The Girl With the Dragon Tattoo”(邦名『ドラゴン・タトゥーの女』)のプレミア試写会が開催されました。以下,そのことを伝える記事の見出しです。
                     Enter the dragon
          
まずこの見出しには2つの意味が掛けられていると思われます。田邉先生から教えて頂いた情報を基に書かせて頂くと,1つ目は,映画のタイトルと今年の干支“辰”が掛けられていますね。2つ目は劇でよく使われる表現が掛けられています。enterには「(劇)〈登場人物が〉登場する,現れる」といった意味があり,例えば“Enter Hamlet.”なら「ハムレット登場。」を意味します(『ウィズダム英和辞典』第2版,三省堂)。ここでは,試写会で出演者が壇上に現れたことを表現しています。
ちなみに,この映画とは関係ありませんが,かの有名な『燃えよドラゴン』は,英語タイトルの“Enter the dragon”を意訳したものとのことです。たった3語の見出しですが,知識があるのと無いのとでは英語の見え方が違ってきます。地道に色々な知識を蓄えていきたいと感じました(GP)。