常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

leave O in the past

ラソン用語に「サブ10」という言葉があります。これはマラソン(42.195Km)を2時間10分以内で走り切る事を意味しますが,ここ10年,記録や成績の両面においてアフリカ勢がその強さを見せつけています。今回はasahi.com(3/01/11付)の“Japanese marathoners struggle to catch up with Africans”というマラソンに関する記事から英語表現を拾っていきます。
African runners have been leaving the Japanese in the dust.
http://www.asahi.com/english/TKY201102280374.html
今回注目する表現はleave O in the dustです。dustには「ほこり」などの意味がありますが,ここではどういった意味なのでしょうか。辞書で確認してみると「人(特に競争相手)に勝利を収める,〈人・物〉を遠ざける」とありました(『ジーニアス英和辞典』第4版,大修館書店)。ここでは「人に勝利を収める」または「〜を圧倒する」などの意味でとれ,上記の引用部は「マラソンのアフリカ勢はこのところずっと日本勢を圧倒してきた」といった意味になると思います。また,この表現を見ると,前を走る相手の砂ぼこりの中に取り残され,相手に勝てずにいる,そんな情景が目に浮かびます。(ゼミ生 gacha)