常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

symbiosis

日産自動車三菱自動車の共同開発についてのニュースが取り上げられています。新会社を設立し新・軽自動車を発売する予定です。今回はその日産自動車の英語版ホームページから英単語を拾います。
In keeping with our philosophy of “a symbiosis of people, vehicles and nature” Nissan has adopted numerous initiatives in all its business activities to help protect the environment. These include among others, taking into consideration the ecological impact of a car’s life cycle.
今回ご紹介するのはsymbiosisです。文脈と単語の形から大体の意味が予想できるかと思います。まず,この単語自体を調べる前に,接頭語のsyn(m)の意味を辞書(『ジーニアス英和辞典』4版,大修館書店)で確認します。
接頭 [ギリシア語系の語に付いて]共に,同時に;類似
このsyn(m)はb, m, pの前でsymと表記されます。そして続くbioも調べると,
連結要素 [名詞・形容詞に付けて]生命;生物«♦母音の前では時にbi-»
とあります。上記の文章はホームページの”environment”の欄に掲載されています。この事を踏まえてsymbiosisを辞書で意味を確認すると以下のように掲載されています(同上)。
1 [生]共生
2 […の間の]共存,共益関係[between]
人と車,そして自然が共存していこうと目指す日産。日本自動車産業は大手が激しい競争を繰り広げていますが,それはお互いの製品の品質向上にもつながります。環境問題対策に取り組む現代社会。そういった問題を配慮した日本の技術の結晶が車という形で生まれて世界でさらに活躍してほしい限りです。(ゼミ生 Shohei)