常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

breeze through

本日のDY(2010/09/10付け)のSPORTS欄 から英語の落ち葉拾いをしていきます。
男子テニス界のトッププレーヤー,Roger Federer選手がU.S Openの8強を決める試合で,セットカウント3-0のストレート勝ちをおさめました。その記事の見出しには,以前採り上げたbreezeを含んだ表現がありました。前回の復習も兼ねて見ていこうと思います。以下がその見出し:
Breezing through以前採り上げた表現はbreeze into「すいすいと動く(進む)」というものでした。今回の注目表現は“breeze through”です。breeze throughの意味を辞書で確認すると「(仕事・試験などを)さっさと片付ける,楽々と終える(through)」とありました(『ジーニアス英和辞典』第4版,大修館書店)。フェデラー選手が1セットも落とすことなく(障害となるものがなく)8強に進出した様子をこの2語(breeze through)的確に表現しています。
http://d.hatena.ne.jp/A30/20100411/1270988861
また,そよ風(breeze)には“さらさらと流れる”というイメージがあります。何事も順調で,スムーズにいく様子をbreeze throughを使って表現出来るのですね。前回のbreeze intoと合わせて覚えておきたいと思います。 (ゼミ生 gacha)