常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

sassy

1つ、印象に残った形容詞を紹介します。

sassy /sˈæsi/ です。語学研修最終日の授業で、順番にお互いの印象を形容詞一言で表し、言葉に詰まった人から脱落という簡単なゲームを行いました。その時に1人のクラスメイト(男)が言ったのがsassyでした。これまで耳にした単語ではありませんでしたが、言われた側は女子だったので、「上品、美麗」などの褒め言葉を指しているのではないかと予測しました。以下で確認していきます。

Collins English Dictionaryでは、第一義に “If an order person describes a younger person as sassy, they mean that they are disrespectful in a lively, confident way.” と、第二義に “Sassy is used to describe things that are smart and stylish.” とあります。

また、Urban Dictionaryでは、“Someone that is just the coolest person ever, and uses sarcasm in the coolest and funniest of ways. Most sassy people are very lovable.” と定義されていました。

念のため、手持ちの辞書『スーパーアンカー英和辞典』(第五版、学研プラス)を引くと、第一義で「(子供が)生意気な、ずうずうしい(= saucy)」とあり、第二義に「[通例ほめて](女性が)はきはきした、自信に満ちた」と記載されています。

以上のことから、sassyは2つの意義を含み、「小生意気な、(女性に対して)魅力的な、上品な」を表すことが分かります。由来については、古くから用いられてきたのは同じ意味を示すsaucyであり、それ以降はsassyがpopularになってきたそうです。(bro-taro-world @ Calgary)

cf. sass, arrant, don’t give me any of your sass!


P.S. 昨日の自身の投稿にUG先生から付加説明を頂いたことについて。Wiki上で“He is normally characterized as extremely clumsy and dimwitted…” とあるように、goofyはディズニーキャラクターのGoofyの性格が反映され、それが由来となった形容詞であることを再確認できました。(自ら気づくべきポイントでした。ご指摘ありがとうございます)。
同時に、去年の通訳入門の授業中に触れたMickey Mouse「つまらない、ささいな、(学科が)優しい、単位の取りやすい」も、すぐに連想し(Goofyのケースとは異なる語源)、固有名詞から読み取ることができる単語の面白みを実感しました。