常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

fervor 復習

今回は、新出単語や表現を書き記した自分のメモ帳の中から選んだものを紹介したいと思います。

名詞のfervor /ˈfərvər/ です。これは先週のある授業の中で先生が紹介された単語で、付加説明として “strong, sincere feelings” と仰っていました。すぐに思い付いた類語はzealous だったのですが、ニュアンスに多少の違いがあるのではと気になったので調べることにしました。

『スーパーアンカー英和辞典』(第五版、学研プラス)では、「熱情、熱烈」となっていて、形容詞のfervent は「熱心な、燃えるような(誠実さが感じられる語)」とありました。cf. fervid, ardent

また、Merriam-Websterで定義を確認すると、“intensify of feeling or expression, intense heat.” と載っていました。復習も兼ねてzealousの定義を見てみると “marked by fervent partnership for a person, a cause, or an ideal: filled with or characterized by zeal.” と記載があります。

さらに、語源をOxford Dictionaryで引くと、“Middle English: via Old French from Latin fervent- ‘boiling’, from the verb fervere. Compare with fervid and fervor.” となっており、「湧き出る、煮えたつ」という域を示していることが見て取れます。

まとめますと、zealousとfervor (fervent) との間には然程違いはないと言えますが、fervorのほうが「心の底から滲み出る情熱さ」という意味で幾分か強調されていると思われます。

P.S: 本日、カルガリー近郊のとあるパブリックビューイングにて日本対セネガル戦を観戦しました。終わり際その場に居たカナダ人と試合感想について話していて、「白熱、激戦」を英語で伝えたかったのですが “That was an exciting game and a heated game” としか言えませんでした。この文脈においてferventを使用するまたはできるのかどうか、確かめたいところです。(bro-taro-world @ Calgary)

effervescence - 田邉祐司ゼミ 常時英心:言葉の森から