常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

You are grounded 復習

Netflix内の数ある映画やドラマ作品の中でも人気を誇っている「13 Reasons Why」(American narrative drama)を鑑賞したのですが、気になったのはセリフの1つに出てきたyou are groundedでした。このフレーズは、登場人物の1人が親と交わした約束を破ってしまった結果叱りを受けるというシーンの中で使用されたので、親から子供への罰の一種を示したものであると推測しました。以下で意味等確認していきたいと思います。

『スーパーアンカー英和辞典』(第五版、学研プラス)を引くと、動詞のgroundには様々な意義があり、第一義には「(ground A on B)A(理論など)の根拠をB(典拠など)に置く」、第三義では「(船を)座礁させる、(飛行機を)飛行停止にさせる」となっています。着目した部分は、例文として載っていた “My dad has grounded me for a week.” のように、groundが「(罰として)(子供)を家の外に出さない、外出禁止にする」という意味を含むことです。

またCambridge Dictionaryで定義を調べると、“a child or young person who is grounded is not allowed to go out as a punishment” とあり、“be grounded” 受け身の形を用いて「外出禁止状態にある」ことを指します。

ちなみに、日本では子供が家庭のルールを破った際、実際に家から締め出したりすることが多いと言われている一方で、アメリカ式の罰の与え方としては部屋に閉じ込めて外出禁止にすることも少なくないようです。今回私が観たのは米青春ドラマ
なので、you are groundedのセリフは後者の意味合いが込められていたと思われます。

個人的には、groundが名詞及び動詞の形においても多義語であることを今一度確認する良い機会となりました。カナダへ来てからもTVや映画を観る度に知らない単語や表現は山ほど出てきますが、その1つ1つを自分の頭に落とし込めるよう言外の意を汲み取ることも重要だと改めて感じます。(bro-taro-world @ Calgary)

keep 人 grounded - 田邉祐司ゼミ 常時英心:言葉の森から

be grounded - 田邉祐司ゼミ 常時英心:言葉の森から