常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

depanneur

カリガリー大学の語学研修の際に使用している教科書及び配布プリントの中で、Canadian EnglishやCanadian Frenchに特徴づけられた単語などを見かける機会が増えてきました。今回は、カルガリー大学の友人(カナダ)との会話の中で学んだCanadian French の1つを紹介させて頂きます。
それがdepanneur /dɛpəˈnəː/ です。以下、その由来等確認していきます。初めに、接頭辞のdeがラテン語の由来であることからoff「離れる」やdown「下」などのイメージを浮かべましたが、同時に、実際にどのような意味になるのか推測しにくいような印象を受けました。手持ちの辞書には例が無かったので、Oxford Dictionaryで調べると、“Noun - (especially in Quebec) a small shop or convenience store” と定義されていました。「小さな店」ないしは「カナダ版コンビニ」の言い方が “depanneur” であると断定でき、後々の友人の話から、カナダに住む人(特にフランス語圏中心都市のケベック州)は頻繁に使う単語だと分かりました。
上記にも説明を加えましたが、depanneurの語源は、やはりフランス語のdépanneurに由来し、もう1つの意味として挙がるのが「修理工」です(Oxford Dictionary)。

ちなみに、現在使っている教科書にはイギリス式のスペルの表記が多く見られます。改めて歴史的背景への振り返るとともに、Canadian Englishは英国からの影響を強く受けていると実感しました。また、今回紹介した単語のようなフランス語由来のものに関連して、これまで裏ゼミ内で学習した単語であるen route、cachet、sabotage、genreなども連想しました。今後、Canadian Frenchに触れていく中で出会う興味深い単語などは必ず取り上げたいと思っています。(bro-taro-world @ Calgary)

cf. chesterfield, toque, double-double
Québécois