常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

May blues

ゴールデンウィーク”も終わり、そろそろ自分が五月病になってしまうのではないかと心配になってきています。ゼミのメンバーから刺激もらってしっかりと五月病に勝ちたいなと思っている次第です。

ところで五月病は英語でどのように表現するのか気になったので調べてみました。しかし、五月病という概念が日本固有のものなので完璧な訳はないようです。そのうえで、五月病を訳すとするならMay bluesなどが挙げられていました。『ジーニアス英和辞典』(第四版,大修館書店)にはblueには「<人が>元気のない,落胆した,陰気な」という意味あり、ここからできたものであると考えられます。過去のブログに色々な意味で使われるblueについて書かれたものがあったので是非ご参照ください。

英語圏ではMay bluesではなく、January bluesというものがあることがわかりました。クリスマスパーティやお正月の後にこのような気持ちになる人が多いことからJanuaryが用いられるようです。また、長い休暇の後に憂鬱になることはpost-vacation bluesと表現するようです。

春先に何事にも集中できなくなってしまうことを表すspring feverという表現もありました。確かに五月病のようなニュアンスもあるようです。しかし『ジーニアス英和辞典』には「ものうさ,春先の高揚感」とあり、文脈によって五月病とはニュアンスが変わるので、注意が必要です。(rain)
多面的なblue - 田邉祐司ゼミ 常時英心:言葉の森から