常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

fight-or-flight

これまでの単語紹介の形式とは異なりますが、誰もが一度は経験し得る内容でもあるので紹介したいと思います。

昨日、専修大学生田キャンパス内にて、新1年生にむけて寮内留学体験談及び紹介のプレゼンテーションをさせていただきました。会場内にいらした職員(native English speaker)の方と「なぜ人は公の場での発言やプレゼンにしばしば緊張してしまうのか」についてのお話をしていたところ、fight-or-flightと言われ、スキーマが働かなかった私は再び聞き返してしまいました。以下で意味等を確認していきます。

『スーパーアンカー英和辞典』(第五版、学研プラス)でfight-or-flightの意味を引くと、「(反応などが)闘争、逃走の(ストレスを感じた時に、戦うか逃げるかの二者択一を迫る自律神経の動き)」と記されていて、正確にはa fight-or-flight response「闘争・逃走反応」であるとのことです。

また、闘争や逃走の反応を提唱したのはウォルター・B・キャノンアメリカの生理学者)で、動物への恐怖心に関しての理論を確立しましたが、hyperarousal「過剰反応」、acute stress response「急性ストレス反応」なども代表例に挙げられます(Wikipedia)。「火事場の馬鹿力」の意味がピッタリ当てはまるでしょう。さらに、一般的に知られているのは「戦うか、逃げるか」ですが、他にも「固まる」という状態が含まれます。慣れない状況(人前など)に居る時または遭遇した時、人間の交換神経の働きがパフォーマンスに大きく作用するとのことです。以下のサイトに詳細が載っているので、是非参考にしてみて下さい。

おそらく、先日のお話の中で職員さんがfight-or-flightを用いた意図は、「固まる、すくむ」の方であるのではないかと感じています。(broccoli)

http://rikei.livedoor.biz/archives/50875803.html