常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

flight risk 復習

 今日カルロスゴーン氏の勾留理由の開示が行われました。

The former chairman of Japan’s Nissan, Carlos Ghosn, appeared in court on Tuesday and asserted his innocence while demanding the reason for his prolonged detention.
中略
Presiding judge Yuichi Tada read out the charges and said Ghosn was being detained because he was considered a flight risk and there was the risk he may hide evidence.
以下省略
http://the-japan-news.com/news/article/0005465359

 flight riskを取り上げます。文脈から、逃げるといった意味ではないかと推測しました。
 『ジーニアス英和辞典』(第四版、大修館書店)で調べてみたところ、flightは「〔…からの〕逃走、逃亡、敗北、脱出」や「(損失を避けての)通貨の売り、資本の逃避」とありました。LDOCEでは“when you leave a place in order to try and escape from a person or a dangerous situation”と定義されていました。それにriskが付くので「逃亡の可能性」といった訳になるかと思います。
 逃亡の危険性があると聞くとhaveを使いたくなってしまいますが、過去のブログやprogrammer interview.comというサイトの例文を見て、be動詞と一緒に使うということが分かりました。
 ちなみに、これを使って「逃走する」と言うときにはtakeを使って、take to flightと表現することができます。またbetake oneself to fightとも表現できますが、betakeから想像できるように、古い言い方のようです。(rain)
Kiyohara is not a flight risk - 田邉祐司ゼミ 常時英心:言葉の森から
flight risk #2 - 田邉祐司ゼミ 常時英心:言葉の森から