常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

tough break

私もninetailくん、Naoくんと同様に、昨日の裏ゼミでUG先生より英文を読むということを教えて頂きました。同じ記事から表現を取り上げさせて頂きます。


York’s Vehicle Traffic Law, §375.30: “It shall be unlawful for any person to operate a motor vehicle with any object placed or hung in or upon the vehicle” if it interferes with the driver’s view of the road in front or behind.

That means no fuzzy dice, flags, plastic Jesus icons, rabbit feet, rosaries or other good luck charms.

A tough break for superstition and scent businesses alike.

http://mobile.nytimes.com/2015/11/19/nyregion/new-york-today-scents-and-sensibility.html?emc=edit_ur_20151119&nl=nytoday&nlid=61645515&referer=


"tough break"を取り上げます。前の文脈から幸運をもたらすとされるものではなくなってしまったというような意味になるのではないかと考えました。
"tough break"はLDOCEでも『ジーニアス英和辞典(大修館書店)』でも記載がなかったのですが、英辞郎on the webによると「不運」という意味がありました。もう一度それぞれの単語を辞書で調べてみると、toughには「不運な」という意味があり、That's tough!で「(皮肉的に)運が悪いね」というように使われるようです。"break"は多義語ですが,breakの原義である「断」をとると,「(好ましくない方向への)別れ目,曲がり角」のような解釈ができます。つまり「迷信にも芳香剤産業も曲がり角に来ている」あたりでしょうか。ちなみに,a few bad breakで「一連の不運」という表現がありました。既にtoughに不運という意味が含まれていますがtough breakで合わせて使われていることがわかりました。(lua)