常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

congruence

本日は”congruence”を見ていきます。『Wisdom英和辞典(第三版)』(三省堂)を見てみると「適合する,一致する」などが出てきます。管理会計分野では「目標整合性」と訳します。”congruence”は組織形態の中での問題となります。
会社の組織形態は多様ですが,ここでは,職能別組織と事業部別組織を挙げます。職能別組織とは生産,販売,研究開発などの職能ごとに組織を区分している組織形態です。一方事業部別組織とは,製品,顧客,市場などに応じて組織を区分している組織形態です。
”congruence”の問題が生じるのは事業部別組織です。事業部別組織は特定の製品ごとに社長がいるというイメージです。このため,同じ会社でありながら事業部の社長ごとに競争を始める場合があります。全社的な目標を達成するというよりも,自分の事業部の目標を達成することに躍起になってしまうのです。このような問題を解決するために”congruence”「目標整合性」を意識して事業部の社長と全社の目標が整合するような組織を作っていく必要が出てきます(Ume)。