常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

at one’s wits’ end

太平洋沖地域を襲った地震ならびに大津波は,数え切れないほどの死者を生んだだけでなく,医療機関等にも大打撃を与えています。今日(03/19)付けのDYの記事,Hospital struggling to treat patientsから。
Damage to building from the quake has also cast a dark shadow on efforts to provide medical service. Hoshina Hospital in Koriyama, Fukushima Prefecture, has to be closed due to a high risk of collapse.
Its 142 inpatients had to leave or be transferred to other hospitals, and staffers were discharged. “Everyone was at their wits’ end.” The administrative chief of the hospital said.
ここで採り上げる表現はat their wits’ endです。witは「知恵」,そしてendは「終わり」という意味なので,上の太文字箇所は「彼ら(病院スタッフ)の知恵の終わりの地点に」のように直訳出来ます。これは何を意味しているのでしょうか。『オーレックス英和辞典』(旺文社)によると,at one’s wits’ endで「(知恵が尽きて)困り果てて」という意味になるとあります。よって,ここでは「みんな,どうしていいかわかりません」のように訳せるのではないでしょうか。
被災地の避難所等は,様々な困難を抱えています。私たちが出来ることは,節電・過度な買いだめの禁止・募金など限られていますが,少しでも東北のためになることをみんなでしていきましょう。(ゼミ生 persimmon柿生)