常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

モテる

先日テレビを見ているとニコラス・ケイジさんが出ていました。その時の通訳を務めていたのは戸田奈津子さんです。インタビューの際に,ニコラス・ケイジさんに対して「相当モテるのではないですか?」という質問があったのですが,どのように英語に訳すと思いますか。私は恥ずかしながらpopularという単語しか浮かびませんでした。

そこで戸田さんは,lady's manという単語を使っていました。『ジーニアス英和辞典』(第4版,大修館書店)で調べてみると,ladies'(lady's) manで「(女にもてる)女好きの男」とあります。少し意味が異なりますが,lady(-)killerで「色男」「女たらし」という表現もあります。単語のストックがないとこのようには訳せないですね。

またlady’s manの原義にも注目してみました。ladyの原義は「パン(la=loaf)をこねる女性」です。家庭で食事の準備をしている女性が想像できます。またそのパンを守る者が,「パンの管理者→支配者」の原義を持つlordです(『ジーニアス英和辞典』同上)。

次回はpearさんです。(ゼミ生カメ女)