常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

baker’s dozen 復習

 本日,裏ゼミでUG先生が教えて下さった "[a] baker’s dozen"を取り上げます。
ゼミでhandoutを配っているときに、MMFさんが”Do you have one more set?”と聞かれ、「余分に1セット刷ってきたよ」と答えたいときにinputしていただいたのが,この表現です。
  dozenだけだと「1ダース、12個」ですが、その前にパン屋さんを表すbakerをつけると「13個」という意味になります。『ジーニアス英和辞典』 さらにインターネットで調べてみると、13世紀イギリスの法律では、販売するパンの重さに基準が設けられ、量目以下に販売すると、重い罰則が課せられていました。それを怖れて、1ダースに1個おまけしたことからきています。また、文脈に合わせて「余分に、足りないのを怖れてもう一枚」といった訳になります。
 また”talk nineteen to the dozen”は12でよいことを19もしゃべるという原義から「絶え間なく早口でしゃべる」という意味になります。12個を表すdozenを基準にまったく異なる意味がありとても興味深いと思いました。(Kiwi girl)

baker's dozen - 田邉祐司ゼミ 常時英心:言葉の森から